前回の記事で、初対面の人と話すのが大の苦手だった私が、コールセンターでの経験を通して「聞く力」という自分だけの武器を見つけたお話をしました。
記事を読んで、「自分もそんな風に、隠れた強みを見つけたいな」と思った方もいるかもしれません。でも同時に、「自分には人に誇れるような長所なんて一つもない…」と落ち込んでいませんか?
安心してください。やり方さえ知れば、誰でも自分の「取扱説明書」を作ることができます。今回は、口下手だった私が実際に人生を変えた、自分と向き合うための自己分析のステップをお話しします。
ステップ1:長所と短所を洗い出す(実はここが罠!)
自己分析を始めるとき、まずは「自分の長所と短所を紙に書き出すこと」からスタートします。
ですが、おそらくほとんどの人が、長所よりも「短所」の方が圧倒的に多く出てくるのではないでしょうか。「優柔不断」「人見知り」「自信がない」……次から次へとダメなところばかりが浮かんで、書けば書くほど凹んでしまう。実は、ここで手が止まってしまう人が後を絶ちません。
でも、それでいいんです。大切なのはここから。
実は、あなたのノートに並んだその「短所」こそが、あなただけの最強の武器(長所)に化ける最強の原石なんです。
ステップ2:短所の視点を変えて、長所に裏返す
ノートに短所ばかりが並んでも、落ち込む必要は一切ありません。なぜなら、短所と長所は「オセロの表と裏」のようなものだからです。
視点を少し変えてみるだけで、あなたが「ダメなところ」だと思っていた部分は、一瞬にして「あなただけの強み」へとひっくり返ります。
例えば、私自身の経験や気づきから、いくつかの短所を長所にひっくり返してみますね。
①「話すことが苦手」 ➔ 最高の「聞き上手」 自分がペラペラ話せないのは、相手の言葉を受け止めるスペースが自分の中にあるということです。無理に話さず、相手に興味を持って質問を深めることで、誰よりも信頼される存在になれます。
②「自分に自信がない」 ➔ 「準備を怠らない慎重さ」 自信満々な人はノリで動いて失敗しがちですが、自信がない人は「失敗しないように」と事前にしっかり調べたり、丁寧に準備をしたりできます。それは仕事において、ものすごい強みです。
③「傷つきやすい・繊細」 ➔ 「人の心の痛みがわかる・思いやりがある」 人の言葉や態度に傷つきやすいということは、それだけ周りの空気を敏感に察知できる、心の優しい人だということです。他人の痛みに寄り添い、細やかな思いやりを持てるのは、誰にでもできることではありません。
どうでしょうか? こうして見ると、あなたのノートに書かれた短所は、決して「直さけないといけない欠点」ではなく、むしろ「あなたを助けてくれる隠れた武器」に思えてきませんか? とはいえ、『そう頭では分かっていても、どうしても自分の短所に目が行くと責めてしまう…』という方もいるかもしれません。 実は、短所を武器にひっくり返すために、もう一つだけ、欠かせない『心の技術』があるんです。
ステップ3:もう一人の自分を上空に立たせる「メタ認知」
それが、短所をただのリストに終わらせず、本当に『自分という道具』として使いこなすための鍵、『メタ認知』です。
メタ認知とは、簡単に言うと「自分自身を、一歩引いたところから客観的に見つめる力」のこと。私自身、何かの本を読んで勉強したわけではなく、辛い時期に自分と向き合う中で自然とやっていたことでした。
仕事のミスや悩んでいる真っ最中のときって、どうしても主観だけで考えてしまうので「私はなんてダメなんだろう」「また上手くいかなかった…」と、自分を責めてネガティブな感情の渦に飲み込まれてしまいますよね。
そんな時、頭の上にもう一人の「大人の自分」を立たせて、上空から今の自分を観察してみるイメージを持つんです。
「あ、今のべびぃは初対面の人を前にして、緊張で頭が真っ白になってるな」 「まあ、話すのが苦手なんだから、上手くいかなくて当たり前だよね。しょうがない!」
そうやって、まるで映画の登場人物を見るように自分を客観的に観察して、「苦手なことなんだから、できなくて当たり前。しょうがないじゃん」と、いい意味で諦めて受け入れてあげるんです。
「できない自分」を責めるのをやめて、そのまま受け入れることができると、不思議と心がスッと冷静になります。感情に振り回されなくなるので、「じゃあ、この短所(話すことが苦手)をどうしようか?」と、落ち着いて次の作戦を練られるようになるんです。「聞き役に徹してみよう!」とその作戦が、自分の長所に繋がる可能性を秘めています。
まとめ:自分の取扱説明書を持って、生きやすく生きよう
自己分析とは、決して「自分のダメなところを探して落ち込む作業」ではありません。
あなたのノートに並んだ短所を、視点を変えて長所にひっくり返す。そして「メタ認知」を使って、自分を客観的に観察してあげる。そうすることで、世界にたった一つしかない「あなただけの取扱説明書」が完成します。
取扱説明書さえあれば、「私は話すのが苦手だから、今回は徹底的に聞く役に回ろう」と、自分の活かし方が分かって生きるのが本当にラクになります。
まずは今日、お気に入りのノートとペンを開いて、あなたの「短所」を1つ書き出すことから始めてみませんか?
自己分析は、自分の強みや弱み、価値観を知るための大切な作業です。ただ、自己分析を続けていると「本当にこれで合っているのかな?」と迷うこともあります。実際、自分では当たり前だと思っている強みほど、自分では気付きにくいものです。私自身も自己分析をしていて、自分一人で考えていると同じところをグルグル回ってしまうことがありました。
もし「向いている仕事がわからない」「自分の強みが見つからない」と感じているなら、第三者の視点を取り入れてみるのも一つの方法です。
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➔ 次回予告
次回は、「メタ認知」についてもう少し深堀してお話しします。ぜひ楽しみにしていてください!



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