このままの仕事でいいのか悩んだ時に考えたいこと

働き方・キャリア

なぜ「このままの仕事でいいのか」と悩むのか

「今の会社に一生いたいわけじゃないけれど、じゃあ今すぐ辞めたい決定的な理由があるわけでもない……」 そんな風に、毎日なんとなくモヤモヤした気持ちを抱えながら、パソコンに向かっている時間はありませんか?

ブラック企業のように過酷な労働環境にいるわけでもないし、人間関係が完全に崩壊しているわけでもない。給料だって、生活できないほど低いわけじゃない。「すごく不満があるわけじゃないけれど、すごく幸せなわけでもない」というこの絶妙な状態こそが、実は一番、人のエネルギーをじわじわと奪っていきます。

この悩みの本質は、あなたのワガママでも贅沢病でもありません。現状維持でも生きていけるからこそ、「私の人生、本当にこのままで終わっていいんだっけ?」という心の奥からの小さな違和感が、無視できなくなっている証拠なのです。

実は、かくいう私自身も、過去にまったく同じ沼にハマって何年もぐるぐる悩んでいた時期がありました。

毎日それなりに仕事はこなせるし、周りからも「安定していていいじゃない」と言われる環境。だからこそ、「このままでいいのかな」と頭をよぎるたびに、「まともに働ける環境があるのに、不満を持つなんて甘えだ」「今の場所でがんばれない自分がダメなだけだ」と、自分の本音を無理やり抑え込んで蓋をしていたんです。

外側の声に合わせて自分にダメ出しをすればするほど、日曜日の夜のどんよりした憂鬱は大きくなっていきました。現状維持を選ぶのも怖いけれど、かといって新しい世界に飛び出す勇気もない。そんな、「動けない自分」に対する焦りだけが空回りする毎日を、私は長いこと過ごしていました。

転職したいのか、今の環境を変えたいのかを整理する

そんなモヤモヤから一歩抜け出すために、まず最初にやったのが「問題の切り分け」でした。 「このままじゃ嫌だ=会社を辞めて転職するしかない」と一足飛びに考えてしまうと、急にハードルが高くなって身動きが取れなくなってしまいます。

まずは、あなたが不満に感じている原因がどこにあるのかを、冷静に分けてみましょう。

  • 「業務内容(職種)」そのものが自分に向いていなくて苦痛なのか
  • 仕事内容は嫌いじゃないけれど、「今の会社の上司や職場の雰囲気」が無理なのか

もし、仕事自体は好きなのに今の人間関係や残業時間が辛いのであれば、会社を辞めなくても「部署異動」や「働き方の調整」だけで解決できる可能性があります。逆に、今の環境はホワイトだけど業務内容にどうしても興味が持てないなら、少しずつ外の世界(転職)へ目を向けるタイミングかもしれません。

すべてを一度にリセットしようとせず、「何が嫌で、どこを変えたいのか」を小さく仕分けていくことが、焦りを味方に変えるコツです。

仕事への不満を書き出してみる

頭の中だけで考えていると、悩みはどんどん巨大なモンスターのように膨れ上がってしまいます。だからこそ、ノートに自分の泥臭い本音をすべてぶちまけてみることをおすすめします。

綺麗に書く必要はまったくありません。誰にも見せないものなので、どれだけワガママで、理不尽で、感情的な言葉でも大丈夫です。

  • 「朝、満員電車に乗るのが本当に苦痛で消えたくなる」
  • 「上司のあのちょっとした言い方が、どうしても生理的に受け付けない」
  • 「この地味なデータ入力の作業、何のためにやっているのか分からなくて虚しい」

こうして心の中のゴミをノートに吐き出して「見える化」すると、それはそのまま、あなたが次のステップへ進むときの「絶対に譲れない条件」にひっくり返ります。 自分が何に傷つき、何に耐えられないのかを知ることこそが、自分にとって一番居心地のいい働き方を探すための、大切なコンパスになってくれます。

5年後の自分を想像してみる

このまま今の場所に残るべきか、それとも一歩踏み出すべきか。迷ったときは、無理に「キラキラした理想の未来」を描こうとしなくて大丈夫です。逆に、引き算で考えてみましょう。

「今の仕事を、今の職場のまま、今の人間関係のままで、あと5年続けたら自分はどんな顔をしているか?」

これを想像したときに、心が「あ、それは絶対に嫌だな……」「心が死んでしまいそう」と冷たい拒絶反応を起こすなら、それこそが「今が少しだけ動くタイミングだよ」という、あなたの内側からの本音のサインです。

5年後の自分が少しでも穏やかに、ラクに息をしていられるようにするために、今の自分がほんの少しだけ打てる手は何か。それを考えることが、自分の味方になるということです。

焦って結論を出さなくていい

キャリアの教科書やネットの記事を見ると、すぐに「転職サイトに登録しよう!」「行動しないと手遅れになる!」と焦らせてくる言葉ばかりが目に入りますよね。でも、そんな外側の声に背伸びをして合わせる必要はどこにもありません。

転職活動を始めたからといって、絶対に会社を辞めなきゃいけないわけではないのです。

今の会社に籍を置いて、毎月の生活費をしっかり確保したまま、コッソリ外の世界をのぞき見してみる。求人票を眺めたり、気になる職種について調べたりするだけでも立派な一歩です。そうして外を見た結果、「今の会社って、意外と恵まれていたんだな」と気づいて「現状維持」を選ぶことだって、立派なひとつの前向きな結論です。

「今すぐ辞めるか、一生残るか」の白黒をつける必要はありません。グレーのままでいいので、自分のペースを絶対に崩さないでくださいね。

一人で整理できない時は第三者の意見も活用する

「『このままでいいのか』という漠然とした不安を、毎日一人で抱え続けるのは本当に苦しいですよね。今すぐ会社を辞める決定的な理由がなくても、まずは第三者に今のモヤモヤをただ聞いてもらうだけで、頭の中がスッと整理されることは多いです。

今の仕事に違和感があるけれど、具体的にどう動けばいいかわからない…という方は、『[今の仕事辞めたい…でもどうすればいい?モヤモヤする人向けのおすすめ相談先・転職サービス4選]』の記事も参考にしてみてください。いきなり転職活動を始めるのではなく、まずは自分の本音を言語化するための安全な相談先について詳しくまとめています。」

「とはいえ、『今の仕事を変えたい気持ちはあるけれど、じゃあ何がしたいの?と聞かれると自分でも全くわからない…』という状態に陥ることもありますよね。
そんな時は、無理に答えを出そうと焦る前に、まずは自分自身の思考を少しだけ整理してみるのがおすすめです。具体的なステップについては、『[仕事で何がしたいかわからない…そんな時に試したい自己整理法]』の記事で解説していますので、心が少し落ち着いたタイミングで読んでみてください。」

「もし今、『このままでいいのか』という将来への不安よりも、毎朝足が重くて職場に行くこと自体が限界に近いと感じている場合は、キャリアについて考えるよりも先に心を守る必要があります。
限界を迎える前に知っておいてほしい思考法を『[仕事がつらい時に考えたいこと|心をすり減らさない3つの考え方]』にまとめていますので、ご自身の心身のサインを見逃さないようにしてくださいね。」

まとめ

「このままの仕事でいいのかな」と悩むのは、あなたが今の人生に真面目に向き合っている素敵な証拠です。どっちに進むのが正しいかなんて、未来のことは誰にも分かりません。

大切なのは、世間が言う「正解のキャリア」に自分をはめ込もうとするのをやめること。

今すぐ答えを出せない自分を責めるのはおしまいにして、「今日も迷いながら、無事に一日を乗り切った自分」に、まずは小さなハナマルをあげてくださいね。

あなたが一番ラクに息ができる働き方は、焦らず等身大のままで進んだその先に、ちゃんと待っていますよ。

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